処女懐胎、あるいは白骨塔より少女達は飛翔する
そんなん書く暇あったら人狼のほう作れって?そっちもちゃんとやってるから!笑
人狼とアリプロって雰囲気滅茶苦茶合うと思うんですが、どうか。そう感じているから、人狼動画の冒頭でアリプロ曲起用しまくってるんだけどね。
人狼やってたら、アリプロの曲も聞きたくなる。そして今日久々にアリプロ熱が昂った。
今日の曲は「処女懐胎、あるいは白骨塔より少女たちは飛翔する」
名前のインパクトすげぇよな。俺はこれを始めてみたとき、長ぇ!ってただ感じた。
あと処女懐胎って言葉の威力。
この曲は、高揚感、タイトルの言葉を借りるなら飛翔感が凄まじい。
言葉で何とか表してみると・・・。鬱屈した雰囲気から、一気に殻を破り、ぐんぐん空を駆け上っていく感覚。
場面の急転換という意味では平成日本残酷物語にも似てるけれど、ふわり浮き上っていくこの感じはこの曲の右に出るものは無いね。
特にクライマックス。
『羽撃くだけ 舞い上がるのは こんなにも容易い もっと高く もう許されぬ 落下』
ここやばいね。
情景がありありと浮かんでくる。
タイトル、歌詞から舞い上がっていくのは少女たちだろう。
客観的に見れば、彼女らはもう助からない程の状況に陥っているけれど。恐らく、彼女らはその自覚ないんだろうね。
後はただ高く上がっていくだけ、被に焼かれて死ぬか、落ちるか・・・死しかない。
そこで曲として終わるってこのセンスがすごいわ。まぁ彼女らが満足気だったんならいいかって、何とも言えない感情の余韻のまま終わる。まぁあくまで俺はそう感じるってだけ。
曲としては、空に舞い上がっていったところで終わる。でも続きがあるように感じるんだよね。
この曲の最後は、曲の最初につながってると思う。
つまりこの曲の流れは環になってると感じる。
舞い上がっていく→陽に焼かれて落ちる→幾人もの少女たちが同じように落ち、白骨塔が出来上がっている→骸から新たに少女が生まれ、羽が生え、また飛び立っていく→・・・
この少女たちってのは、屍からまた生まれてくる、そんな存在(この曲はそういう世界観)。
冒頭の「暗い土の中の わたし達のほうが 天を知っている」は、以前に飛び立って落ちて死んだ少女たちを指すと思う。
(一回飛んだことあるから、天を知ってるよ。暗い土の中ってのは、死んで土に帰ってる状態だよってこと)
「割れて堕ちる破片 血で受け止めながら」→また新たに空から少女たちが降ってきて、パァンっと地面で弾ける
「蜜蝋の肌 溶かし燻らせ 玻璃の骨砕いて」→死体がバキバキメキャメキャ変形してる様子
「この身で包むのは 腐敗せぬ魂」→輪廻転生。屍の中にまたあたらしい命
「遥かな古代(むかし)でも 在らざる未來でも ずっと」→ずっとこれが続いてる。さっき述べた『環』を暗示もしている?
「失くしたのは 青い翼 太陽の民に 愛された証の」→翼が陽で青く燃えあがった
以上のような解釈で、曲の一番(勝手に区切った)は、舞い上がった後の話なんじゃないかって。
こっから後は、まぁ歌詞通りで、翼が生えて、また飛び立っていく流れ。
というか「破瓜なくて 解体と 懐胎の 死と再生」ってはっきり言ってるし、ぐるぐる巡ってる環ってのは、聞いた人ならすぐ分かるか。
俺はこれ気付くのに7年かかった笑 歌詞意識せずに雰囲気で味わって、それで満足してたね。
という俺の個人的な解釈垂れ流しでした。
少女「達」は飛翔する、わざわざ達って言うくらいだからたくさんいるんだろう。それこそ白骨塔なんてものが出来上がるくらいに。
最初は、鬱屈とした雰囲気のパートが白骨塔の少女たちの様子、晴れ晴れとした雰囲気のパートは飛翔少女の様子を表してるとか考えてたけど、考え直してみるとこれは何か違うわな。
中二ノートみたいな書きなぐりになったけど、前回までのアリプロ記事読んでも気恥ずかしくなったりせんかったというのもあって、今回も書きたいだけ書いたわ。
色々書いたけど、曲調、雰囲気、歌詞、何もかも最高な曲だって言いたかった。
↓7年前に作った動画。この頃の熱は凄かったね。自分が上げてきた動画の内、投稿者コメを駆使し本気出した動画類の中では随一のクオリティだと思うやつ。
| ALI PROJECT. | 04:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑